人生はユウゲン
人生とはそして(大げさに言うと)命とは
時間なのだ。
最初と最後の日だけ1日に満たないが、それ以外は毎日1日分のチケットをもらえる。
今日も朝一応1日分のアトラクションのチケットをもらったとのだ。
正確には1日分ちゃんとあるのかわからない。
あの時私は会社にいた。
そしてTVを見て、千葉の爆発も高層ビルの窓から見た。
そして会社の食堂で夕ご飯を食べた。
会社の席がTVの近くなのでその画像に目を奪われながら、それでも仕事の手をやめなかった。
すべてが止まっているなか「仕事を片付けるチャンス」だった。
その一方でこれに何の価値があるのか。とも思っていた。
価値は感じないが、量はいっぱい。
落ちてくるから手際よく「こなす」。
「チャンス」だと思いながら仕事を「こなす」自分がダメな奴に思えた。
自分から働きかけることができない仕事だった。
でもそんなこと考えないでとにかく片付けなくっちゃ。
片付けてからもっと「おもしろいこと」に着手するんだ。
あと2年がまんすれば職場環境もかわるだろうか。
なんて思いながら、つまらなかった。
どんどん波は流れてくる。田んぼに。
早く逃げなくちゃ!これは映画じゃないんだ!
車が逃げまどっている。
最後までうつさないのは撮影クルーも驚いているからだろうか。
多くの人生のチケットが「終了」した日私はメンバーを先に帰して
会社に残るメンバーを確認して夜中帰宅した。