日保育園が無い！垣根がある！！

　保育園がな足りない。実はずっとない。小泉政権が出来たときに、待機児童ゼロの公約が出たが、またも先送り。私が探していた時（約１０年前）もなかった。無認可の保育園を回った。ある施設は発展途上国の施設のような粗末な場所で、２，３歳の子供が鉛筆を振り回して遊んでいて（危険だと思った）、父母代表のさえない父親が子供に（余り栄養のありそうもない）カレーライスを作って食べさせていた。ホンの１０年前、東京２３区内で、である。
　この問題の特徴的なところは、解決が素人からみると途方もなく簡単ということだ。数年前から、幼稚園はばたばたとつぶれている。一方保育園は全然足りない。要は、ほぼ同じような顧客をターゲットにした業種において（総顧客数は減り続けているが）、管轄官庁が違うという、顧客には全く関係ない理由により、ほぼ同じインフラや人的資源がありながら有効活用できない結果、片や予約を取るのも大変、片や客がこないのでつぶれるという状況が続いているのである。またそのことが場合によっては、少子化に拍車をかけている。幼稚園と保育園の垣根をなくす議論は、非常に長い歴史を持っている。今回もその議論は先送りされたようだが、（調理室がないと保育園として認められないとかいう理由で）こんな簡単な問題すら解決できないようでは、到底銀行の不良債権の問題や、日本の大きな借金についての問題など解決できないであろう。この問題って、一体誰か損する人いるのかしら？全くわからん。