映画DVD「黄色い涙」をみて
私が生まれる前の時代の話だった。懐かしく、ほのぼのとした内容で特に夢を追っている青年たちの姿が生き生きしていて、見ていて楽しかった。自分の「特別な」才能を信じようとする彼らと、結局あきらめて現実的な道を選ぶ彼ら。でも最初から妥協せず自分の才能に必死に賭けようとする彼らを自分と重ね合わせてみてしまった。
彼らの挑戦、そして現実を受容し適応していくという姿は若者らしく、象徴的だと思った。ただ、挑戦は若者だけの特権ではない。私自身は、今でもまだ挑戦しているつもりであり、これからはもっと挑戦していきたいと思っている。人生はきっとその時期によって、常に適応と挑戦をその時期毎に組み合わせていくものなのであると思う。
食堂の支払いを「つけ」にしたり、質屋に行ったり、近所からお味噌を借りたり、今ではなくなってしまった「のんびりとしたもの」が随所に見られて良かった。今と比べて貧乏で不便だけれども、のんびりした時代であることが伝わってきて、うらやましいと思った。
今は良いところもたくさんあるだろうが、少し効率的に過ぎるのかもしれない。