女性起業家の日々

子育て終了後の起業家のおもいや行動を綴っています。起業する皆さんの参考になれば。

何があっても大丈夫 櫻井よし子 

 櫻井氏の活動は評価しているが、多分私が友人であったら、気が合わなかっただろう。櫻井氏にしてみれば、勇気ある独白なのかもしれないが、お嬢様のお話という印象で、つまらなかった。
 それなりにストーリーがあるのだが、よし子の母の生い立ちから、ベトナムでの野戦病院での出産、よし子の母の生活、終戦引き揚げ、大分での生活、父が帰らない、新潟での生活、兄の非行、よし子の学校生活、ハワイへ渡る、ハワイでの生活、卒業旅行、日本での仕事、ジャーナリスト、そして全編に流れる父への複雑な感情。これが一定の幅でダラダラと続く。
 学校生活が細かくかかれているのだが、くどい。○○高校で同級だった××さんは、非常に優秀だったとか、英語の○○××先生は、とてもすばらしい先生で云々。転校先の学校で、英語が百点でほめられたコメントまでが、先生の発言として入っている。98点の誰々クンも入っており、その人が櫻井氏をほめているらしい。そんな事がとても仔細に書かれている。私はそういう内容をそんなには重視しないで学生生活を送ってきたので、自分自身の学校生活のなかで、誰が優秀だったかなんて、そんなに記憶していない。ましてや、学校の先生のことなんて殆ど忘れている。視点の違いに驚いた。

【ストーリー】母、兄、そしてよしこ(筆者)、3人が「父」からほぼ捨てられてしまい、父は愛人と暮らし、その子供を可愛がる。その「父」の言う事を聞きなさいという母親。よし子は、父の愛人の姉の助言に従って、ハワイに行き、ハワイでも「父」のお店を手伝う。ハワイではまた、父には違う女性がおり、またよし子の母親と結婚する前には離婚歴あり、そこにも子どもがいた。そんな人なのに、よしこは母の教えに従い、けなげに働く。父に勘当されるときには、そんな父に「恥ずかしい人間になるな」と言われてしまう。でもよしこは反抗しない。そんな話が続く。
私だったら「そんな事を堂々と言えるあんたが恥ずかしい」と言ってしまいそう。正直、歯がゆい。
 お母さんも前向きなのはすばらしいと思うし、教育熱心なのもすごいし、やさしい人柄なのだろうが、ちょっと凡人にはモデルになりにくいし、できすぎな気がする。それにもっと経済力を付けて欲しかった。時代背景もあり、仕方ないのかもしれないが、どの登場人物とも友達にはなれそうに無いと思った。
  何とかして最後まで読もうと頑張ってやっと読み終わった 読みにくい。櫻井さんの言動は好きだがこの本は嫌いだ