無料あるある
先日NPOの協力をもらって 子供向けの教育イベントを行った。
NPOの予算で4月から準備してきた。
定員は10人、申し込みは8人、そして当日の会参加者は4人。ちょっと見込み違い。おまけにほぼ連絡がない。
イヤ、しまった例のアレだ。無料イベントのあるある。気軽にキャンセル。
手前味噌だが、私も朝6時に家を出て8人分の机とパソコンの準備をしている。そのために 3台パソコン購入し、セットアップもした。最近のセットアップはセキュリティーが厳重なのでとってもめんどくさい。よくわからないし。超小人数で回している会社にはなかなか厳しい。
事務局は一生懸命ポスターを作り、告知、そして夜自分の時間を使ってまめにメールを出している。
実は運営の関係で8人で締め切ってしまったのだが、こんなにたくさんキャンセルがあるのであれば、もっと募集すればよかったとも思った。無料あるあるを忘れていた。
自分でイベントを開催してわかったことがある。
「無料のイベントは低くみられる」
以前も自治体主催のイベントに依頼され出展した。自治体のイベントだからという事で良かれと思って一体10万円以上する二足歩行ロボットをなんと1回500円で貸し出した。
その結果きたメールが2通。両方クレームだ。クレームは予想を大きくは回るものだった。
「指定された時間に住所に行ったのにどなたもいらっしゃらず、またイベントやってる様子もありませんでした。延期されたのでしょうか。子供がとても楽しみにしていたので残念です。」
ずっといました。分からなければお電話いただければと思うのですが…。
その旨返信したが、返事は無し。
「本日参加しましたが、非常に対応の感じが悪くて残念でした。もう二度と参加しませんし、人にも勧めません。改善されることを願います。」
信じられなかった。 100%ボランティアである事が伝わってなかったのかもしれない。自治体が声をかけている事は事実だが、動いているのは我々の場合全員小さなベンチャーで民間なのだ。私はこの日の給料は1円ももらってないし、ロボットメーカーの人も自分で交通費すら払ってきているのだ。
この人に対しても、具体的に改善に向けてどの点が感じが悪かったのが教えて欲しいとメールしたが返信は無い。
そして今回の無料イベント。参加された人のお父様がパソコンを持っている。そして一緒に子供と一緒にやりたいと言う。これは子供向けイベントなのですよ。おまけにパソコンを持っていたら持参してそれを使ってくださいとお願いしているのに、ウチのパソコンを使う。
数に余裕があるからいいのだけれど、ただなら何でも使う、協力は一切しない、あなたは提供する人で私を受ける人というその気持ちが透けてみえて残念に思った。
最後に彼は自分の勤めている会社の名刺を出した。今日のイベントテーマそのものを扱っている部署だった。それだけ知っている人が、ここまで理解がない。
これからはモノの価値が少なくなっていき、貨幣の代わりに人間の信用と言うものが大きくなっていく時代なんじゃないかなぁとつらつら思うのであった。